パレスチナの3歳児、イスラエル軍に銃撃され死亡
エルサレム(CNN) ヨルダン川西岸でイスラエル軍に銃撃されて重傷を負った3歳のパレスチナ人の男の子が5日、死亡した。パレスチナ保健省が明らかにした。
死亡したのはムハンマド・ハイサム・アルタミミ君。エルサレム北郊にあるイスラエルの入植地で1日夜に銃撃された。
父親はタミミ君を連れて親類を訪れるところだったといい、「車を発進させた直後に銃声が聞こえ、軍の塔からイスラエル兵が出て来るのが見えた」と話す。
「ムハンマドを見て、自分の目が信じられなかった。息子は頭を撃たれて全身血まみれだった。息子を腕に抱くと、自分も右肩を撃たれていることに気付いた。すぐに村の人たちがやって来て、私たち2人を車に乗せた。そこへイスラエルの救急車とヘリコプターが来て、ムハンマドをイスラエルの病院に連れて行った」
イスラエル国防軍(IDF)は、入植地で銃撃を受けて反撃していた部隊が、3歳児1人と男性1人を撃ったと説明。イスラエルの救急隊は当時、被害者2人の手当てを行い、子どもを蘇生させることに成功したと発表していた。
子どもはその後、イスラエルの病院にIDFのヘリコプターで搬送された。