幼稚園児に薬物投与か、対応の遅れに保護者が抗議 台湾

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台湾・新北市の幼稚園で職員が園児に鎮静剤を与えた疑いで保護者らが抗議

台湾・新北市の幼稚園で職員が園児に鎮静剤を与えた疑いで保護者らが抗議

台湾(CNN) 台湾の幼稚園で職員が園児に鎮静剤を投与したとされる事件があり、当局の対応が遅れたとして保護者が抗議運動を展開した。

18日には新北市に数百人が集まって、市当局の対応の遅れを批判した。疑惑は5月中旬に浮上していたにもかかわらず、当局が園児の検査を行うまでには数週間を要した。

台湾の中央通信社によると、保護者3人が5月14日、現地の警察に対し、子どもたちが過敏になって自傷行為をしていると訴え出た。子どもたちは教員に薬物を投与されたと保護者に話したという。

この子どもたちの検査を行った結果、中枢神経抑制剤のバルビツレートとベンゾジアゼピンの痕跡が見つかった。

発表によると、新北市の検察は未成年が薬物を投与されたとする事件について5月15日に報告を受け、3日後に警察に対して幼稚園の捜索を指示。防犯カメラの映像などの証拠を入手した。

6月初旬までには警察に届け出た保護者が12人を超え、市は同月5日、この幼稚園に通う園児全員の薬物検査を申し出た。

政府系医療機関の責任者によると、15日までに園児29人が病院で薬物検査を受け、28人は陰性と判定された。

市教育局はこの幼稚園の閉鎖を命じ、15万新台湾ドル(約69万円)の罰金を科した。

中央通信社によると、園長と教員4人は警察の取り調べを受け、保釈金を払って釈放された。出廷の期日は決まっていない。

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