モルドバ、ロシア大使を呼び出し 大使館の屋根にスパイ装置設置の報道
(CNN) 在モルドバ・ロシア大使館の屋根にスパイ装置が設置されているとの報道が浮上したことを受け、モルドバは25日、首都キシナウに駐在するロシア大使を呼び出した。モルドバ外務省が明らかにした。
これに先立ちロシアの独立系メディア「ザ・インサイダー」とモルドバの「ジュルナルTV」は今週、共同調査の結果として、ロシア大使館や隣接する大使館職員の住居ビルにパラボラアンテナなどの通信装置28個が設置されたと報じていた。
モルドバ外務省は声明で、「適切かつ迅速に状況に対応するため、他の管轄機関と緊密に連携して、調査で挙げられている人物の活動も含めたスパイ行為の性質と規模を分析している」と述べた。
そのうえで、スパイ行為や外国による内政干渉は全く容認できないと述べ、国の主権と安全保障に対する直接的な挑戦だとの認識を示した。
ロシアのバスネツォフ駐モルドバ大使は25日に呼び出され、状況に関する説明を求められたという。
モルドバ当局は今後の展開次第で、対抗措置として複数の選択肢を検討する方針。
CNNは在モルドバのロシア大使館に連絡を取り、スパイ疑惑や大使の呼び出しに関するコメントを求めているものの、現時点で返答はない。