国連、ロシアの主張を否定 ロケット攻撃でウクライナ兵捕虜50人死亡

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ドネツク州オレニフカにある砲撃を受けた捕虜収容施設の前に立つ警備要員/Alexander Ermochenko/Reuters

ドネツク州オレニフカにある砲撃を受けた捕虜収容施設の前に立つ警備要員/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) ウクライナ東部ドネツク州にある親ロシア派の捕虜収容所に昨年7月、ロケット砲による攻撃があって、ウクライナ軍の捕虜50人あまりが死亡したとするロシアの主張について、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は25日、ロシア側の主張は証拠による裏付けがないと明らかにした。

OHCHRによる調査結果は、CNNが昨年8月に報じた調査報道の結論を支持するものだった。CNNは報道の中で、捕虜収容所がウクライナ軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」によって攻撃を受けたとするロシア側の主張は精査に耐えられないことを示していた。

ロシアや親ロシア派の地元当局者は、攻撃について、ウクライナによるもので、米国が供与したハイマースが使用されたと述べていた。

CNNは報道で、現場の動画や写真、攻撃前後の衛星画像、法医学者や兵器の専門家の分析に基づいて、ロシア側の説明は作り話の可能性が非常に高いと結論付けた。ハイマースが捕虜を収容していた倉庫に損害を与えた可能性はほとんどなかった。

国連は25日、声明で、「入手可能な情報と我々の分析によって、(攻撃は)ハイマースロケットによるものではないと結論付けることができる」と述べた。

声明によれば、ロシアは国連が特定の場所を訪問するための安全なアクセスの提供について満足な保証をしなかったほか、ロシア軍の一時的な統制下にあるウクライナの地域にアクセスするための国連からの一般的な要求も認めなかった。

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