中国、ロケット軍のトップ2人を異例の交代

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軍事パレードでお披露目された中国の大陸間弾道ミサイル=2019年、中国・天安門広場/Jason Lee/Reuters

軍事パレードでお披露目された中国の大陸間弾道ミサイル=2019年、中国・天安門広場/Jason Lee/Reuters

(CNN) 中国人民解放軍(PLA)で核兵器や弾道ミサイルを管轄するロケット軍のトップ2人を、同時に交代させる人事が発表された。

国営メディアが7月31日に伝えたところによると、ロケット軍の司令官には李玉超氏に代わって前海軍副司令官の王厚斌氏、政治委員には徐忠波氏に代わって南部戦区の副政治委員だった徐西盛氏が就任した。

ロケット軍のトップ2人を同時に、外部出身者に交代させるのは異例の人事。中国では先週、秦剛(チンカン)前外相が突然更迭されていた。

交代の理由や、前職2人の今後の処遇は今のところ不明。李氏は昨年、司令官に就任したばかりだったが、最近は公の場に姿を見せず、交代のうわさが数週間前からささやかれていた。

CNNの調べによれば、ロケット軍のトップとして同氏と徐忠波氏の名前が挙がったのは、4月6日に蘇州市で式典に参加したという報告が最後だった。

専門家らによれば、中国が短距離ミサイルで台湾を威嚇し、台湾有事の際の米国の介入に備えて核戦力の増強を図るなかで、ロケット軍の重要性は増している。

核のスイッチを握るロケット軍のトップを何の説明もなく交代させる不透明な人事は、国際的な信用を損ない、米中間などで誤解が生じるリスクを増大させるとの懸念も指摘されている。

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