国連トラック、エジプト境界で燃料補給へ 衝突開始後で初
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で活動する国連のトラックが、15日中にエジプト境界のラファ検問所で燃料の補給を受ける見通しとなった。
米ニュースサイト「アクシオス」が最初に報じ、米当局者が14日、CNNに語った。
イスラエルが先月7日、イスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けてガザ地区を完全封鎖してから、同地区に燃料が搬入されるのは初めて。
これに先立ち、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、燃料がなくなればガザ地区での人道支援活動を打ち切らざるを得ないと警告。さらに多くの住民が苦しみ、死に至ることになるだろうと述べていた。
一方、米政府のサターフィールド中東人道問題担当特使は最近、燃料がなくなった時は新たに搬入されるとの見通しを示し、その手順については合意が成立していると主張した。ただし、燃料の供給先はガザ地区の南部に限られるとも述べた。
イスラエル側はこれまで、ハマスがガザ地区北部の燃料を盗み取り、ため込んでいると非難してきた。ブリンケン米国務長官は先週、米国もこの懸念を共有すると話していた。