ガザ空爆で殺害された3歳の孫娘 「いつも笑っていたのに」祖父が涙
ナブハンさんは、孫たちと一緒に過ごした最後の夕べのことを振り返って涙を流した。外へ遊びに連れて行ってほしいと孫たちにせがまれたナブハンさんは、イスラエルの空爆の危険があるからと聞き入れなかった。
SNSに投稿された別の映像には、埋葬のため白い布にくるまれた2人の子どもの遺体が映っている。ナブハンさんはタレク君の髪をとかしていた。
「私はこうやって孫の髪をとかしていた。この子はいつも私に写真を見せて、こんな風にしてほしいとせがんだ」「この子はこういう髪が好きだった。今はもう、逝ってしまった」
27日、ナブハンさんは自宅に散乱したがれきをかき分けながら、自宅が倒壊した夜、娘のマイサさん(リームちゃんとタレク君の母)が子どもたちと一緒に寝ていた場所を指し示した。マイサさん姉妹2人は、命は助かったものの重傷を負った。
がれきの中から見つかったリームちゃんの人形にキスをするナブハンさん=27日/CNN
ナブハンさんは、がれきの中から拾い上げた孫娘の人形にキスした。手に持ったミカンは、リームちゃんにご褒美としてあげたものだった。リームちゃんがこれを食べることはできなかった。