イラン、紅海での船舶攻撃の計画に深く関与 米諜報が示唆

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(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は24日までに、紅海で頻発している商船への攻撃に関連し、イランが「襲撃の計画作成に深く関与している」との見方を示した。

CNNの取材に述べた。新たに機密解除された米諜報(ちょうほう)が示唆する内容とした。紅海では過去4週間余でイエメンの親イラン派の反政府武装組織「フーシ」が十数隻の商船などを狙った攻撃を起こしている。

ワトソン報道官は、パレスチナ自治区ガザ地区の危機が続く間、フーシはイランの支援を受けてイスラエルや海上の標的へ攻撃を仕掛けていることを米諜報は示唆していると指摘。イランはしばしば、攻撃の決定の権限をフーシ側に委ねているともした。

CNNは今月19日、イランは紅海で活動しているとの米軍高官の発言を報道。フーシが攻撃する標的の選定を手助けしているのかとの質問に絡んで答えていた。高官はただ、フーシの攻撃は概して無差別の様相を呈しているともつけ加えていた。

ワトソン氏によると、米諜報はまた、イランがフーシに監視システムを付与した可能性にも触れていた。このシステムによりフーシによる海上活動が可能になっているとした。イランが提供する戦術情報は、フーシが11月に攻撃を開始した以降、海上船舶を標的にする上で極めて重要な意味を持っているとも説明した。

フーシが海上攻撃に用いているドローン(無人機)やミサイルはイランが供与したものとも明かした。2015年から始まったイランによるフーシへの兵器提供の一環とした。

米国は先週、紅海での攻撃多発を受け船舶の安全確保を図るため「繁栄の守護者作戦」と称する多国間の軍事作戦に着手した。紅海南部での安全保障の強化を狙うもので、米国防総省は21日、20カ国以上が参加を表明したと述べていた。

フーシは、イスラエルがガザへの食料や医薬品の搬入を認めた場合のみ紅海での攻撃を緩和すると宣言。攻撃はイスラエルの同調国に経済的な打撃を与え、ガザでのイスラエルの爆撃中止への圧力を誘うのが目的とも主張した。

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