国連安保理、採決延期が続いていたガザ決議案を採択 米国は棄権
(CNN) 国連安全保障理事会は22日、パレスチナ自治区ガザ地区全域での「緊急かつ長期の人道休止と回廊設置」を求める決議案を採択した。「人道的アクセスを完全、迅速、安全に妨げなく」行えるようにするため、十分な日数の人道休止を確保するよう求めている。
以前の決議案に対して拒否権を行使していた米国は棄権に回り、ロシアも棄権した。
投票結果は賛成13、反対0。安保理では決議案の文言調整が続き、数日にわたって採決が延期されていた。
投票後、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は安保理の決定を「強力な人道決議」と歓迎。投票によって「全当事者が国際人道法を尊重する必要性」が明確になったと言い添えた。
ロシアのネベンジャ国連大使は投票直前、「敵対行為の即時停止」を求める修正案を安保理に提出。今回の文言は米国によって「去勢」されており、「新たな決議案が起草されるたびに、文言から消える重要条項が増えていく」と指摘した。
ロシアの修正案は否決された。