パレスチナ人の大多数、イスラエルに戦争仕掛けたハマスを支持 政治的解決は見えず
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラ(CNN) パレスチナ人はイスラエルとの戦争に突入したイスラム組織ハマスの判断を圧倒的に支持しているという世論調査結果が、このほど発表された。
この調査はパレスチナ政策調査研究所(PCPSR)がヨルダン川西岸の成人750人と、ガザ地区の481人を対象に面接方式で実施。ガザでの調査は一時休戦中に行われた。
ハマスが10月7日にイスラエルに仕掛けた攻撃について、回答者の72%は「正しい」と回答した。「正しくない」という回答は22%に満たなかった。
PCPSRを運営するカリリ・シカキ氏はこの結果について、虐殺を支持しているわけではないと強調し、「ハマスがこの日犯したかもしれない虐殺に対する支持とみなすべきではない」とした。
パレスチナ政策調査研究所(PCPSR)のカリリ・シカキ氏=パレスチナ自治区ラマラ/Abeer Salman/CNN
「パレスチナ人は、自分たちには外交や交渉の選択肢がないと信じ、暴力と武力闘争のみがガザに対する封鎖やイスラエルによる占領を終わらせる唯一の手段だと信じている」(シカキ氏)
回答者の約80%は、自分たちの女性や子どもの殺害は戦争犯罪だと回答している。