パレスチナ人の大多数、イスラエルに戦争仕掛けたハマスを支持 政治的解決は見えず
一方で、10月7日にハマスが犯した行為を伝えた外国メディアのニュース映像については、85%が見ていないと回答。ハマスがこの日、戦争犯罪を犯したという回答は10%にとどまった。
武力行使に対する見方はガザ地区とヨルダン川西岸で分かれている。武力闘争に対する支持は、ガザ地区では2022年9月の50%から23年12月の56%へと、わずかな上昇にとどまった。一方、ヨルダン川西岸では22年9月の35%から23年9月には54%へと急増し、12月に入って68%に達した。
シカキ氏はこの背景について、ヨルダン川西岸でイスラエル人入植者のパレスチナ人に対する暴行や襲撃が増えたことと関係があると分析する。
ヨルダン川西岸で政党としてのハマスを支持するパレスチナ人は、今年9月から12月の3カ月間で12%から44%へとほぼ4倍に増えた。
一方ガザ地区では、ハマスに対する支持率は9月が38%、12月は42%とほぼ横ばいで推移する。
パレスチナ自治政府のアッバス議長率いる政党ファタハの支持率は、自治区全体で3カ月前の26%から現在の17%にまで急落した。