ハマス指導者、イスラエル人質解放はパレスチナ人囚人全員の解放が条件
(CNN) イスラム組織ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏は9日、パレスチナ人の囚人全員がイスラエルの刑務所から解放されるまで、ガザ地区で拘束しているイスラエルの人質は解放しないとするハマスの姿勢を強調した。
ハニヤ氏はカタールの首都ドーハで開かれたイスラム神学者の国際会議で「占領刑務所にいる我々の囚人全員が解放されない限り、彼らが人質を取り戻すことは絶対にできない」と述べ、「イスラエルは抵抗勢力が休戦合意を受け入れるまで、人質を1人も取り戻すことができなかった」と語った。
これに対してイスラエルは、昨年10月7日に拉致されたイスラエル兵のうち1人は、一時的な休戦が実現する前の10月下旬にイスラエル国防軍が救出したと反論している。
11月24日から12月1日まで続いた一時的な休戦の間にハマスは人質105人を解放。これと引き換えにパレスチナ人240人がイスラエルの刑務所から釈放された。ほとんどは女性や未成年で、多くは起訴されないまま拘禁されていた。
イスラエル首相府が5日にCNNに語ったところによると、ガザで拘束されていた人質のうち25人は死亡したと推定される。これでまだ生きていると思われる人質は107人になった。
イスラエルのカッツ外相は9日、米国のブリンケン国務長官との会談で、イスラエルの人質を取り戻して国民の安全を保障するために、ハマスとの「戦争を終わらせる」必要があると強調した。