イスラム組織ハマス、イスラエルとの戦闘で北朝鮮製の武器使用 韓国情報機関
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルとの戦闘で、北朝鮮製の兵器を使用していることがわかった。韓国の情報機関・国家情報院(NIS)が明らかにした。
NISは9日、CNNの取材に対し、米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が先に報じていたハマスの戦闘員が北朝鮮製のF7ロケットランチャー(RPG)を使用したとの報道について確認した。
NISによれば、VOAの韓国向けのサービスで最初に掲載された写真にはF7に使用されたロケットの中央部分が写っていた。
NISは、北朝鮮によるハマスへの武器供与の規模や時期に関する具体的な証拠を収集、蓄積していると説明した。
専門家によれば、北朝鮮に対しては武器輸出を停止することを目的とした国連の制裁が科されているものの、北朝鮮は小型兵器や軽兵器の主要な不法輸出国となっている。
ハマスと北朝鮮製の兵器の関連を指摘したのは、VOAの報道が初めてではない。韓国軍合同参謀本部(JCS)の高官は昨年10月、北朝鮮政府がハマスに対して、直接的・間接的にRPGや他の兵器を輸出している証拠があると明らかにしていた。
韓国政府の高官は当時、北朝鮮とハマスの協力関係は、戦術的な方針や訓練にも及んでいる可能性が高いと述べていた。