UNRWA疑惑めぐり職員9人を解雇 国連事務総長
(CNN) イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員12人が関与したとの疑惑をめぐり、国連のグテーレス事務総長は28日、12人のうち9人を解雇したと明らかにした。さらに1人が死亡しており、2人については身元の確認を進めているという。
グテーレス氏は、UNRWA職員に対する深刻な疑惑を受けて、国連は素早い対応を行ったと説明。国連の監督機関がすでに調査を開始しており、独立した審査も行われるという。
グテーレス氏は「テロ行為に関与した国連職員は全員、刑事訴追も含めて責任を問われることになる」と述べた。
グテーレス氏は、各国に対して、UNRWAへの資金援助を継続するよう求めた。グテーレス氏は、UNRWAがパレスチナ自治区ガザ地区に住む200万人の日々の生存のための重要な支援を行っているとし、現在の資金では、ガザの人々を支援するためのすべての要件を満たすことができないと警告した。
UNRWAの疑惑を受けて、複数の国々が資金の拠出を一時的に停止している。
グテーレス氏は、各国の懸念に理解を示し、自身もこうした疑惑について恐怖を感じたとした上で、資金拠出を停止した国の政府に対し、少なくともUNRWAの事業継続を保証するよう呼び掛けた。