ガザの「戦後」で国連機関の活動排除を要求、イスラエル外相
(CNN) イスラエルのカッツ外相は27日、パレスチナ自治区ガザ地区の「戦後」において国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動の排除をイスラエルが求めることを示唆する発言を示した。
UNRWAの一部スタッフが、ガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」が昨年10月7日にイスラエルへ仕掛けた大規模奇襲に加担したとの疑いが浮上するなかでの発言ともなっている。
カッツ氏はSNS上で、この疑惑を受けUNRWAへの資金援助を止めた米政府の対応を称賛。「イスラエルは長年、UNRWAは難民問題を永続させ、和平を妨害し、ハマスの文民部門として仕えていると警告してきた」と主張した。
イスラエル政府当局者は26日、CNNの取材に同国は大規模奇襲にUNRWAのスタッフ約12人が関与していた疑いがあるとの情報を同機関と米国に知らせたと説明。ただ、この元スタッフの12人が示したとする具体的な活動については触れなかった。
「UNRWAは解決策とはならない。職員の多くはハマスの支部である」などとも言い切った。
イスラエルと国連との関係はここ数カ月の間に悪化。国連高官がガザでの軍事衝突においてイスラエル軍の対応を再三非難したことが背景にある。