イスラエルのネタニヤフ首相、ハマス提示案を拒否
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は7日、「ガザでの我々の目的は完全勝利であり、達成可能だ」と述べ、人質の解放と停戦をめぐってイスラム組織ハマスが提示した45日間の休戦を3回行う案を拒否した。
ハマスは、休戦中にパレスチナ自治区ガザ地区に拘束している人質を解放し、それと引き換えにガザへの大規模な人道支援の実施などを求める案を示していた。
ネタニヤフ氏はハマスの案について、1時間あまりにわたってブリンケン米国務長官と協議。その後臨んだ記者会見で「完全勝利に近づいている」と強調しつつ、「手を血に染めたテロリストの集団であるハマスの妄想的な要求には応じない」などと述べ、ハマスの案に否定的な姿勢を示した。
ネタニヤフ氏はまた、戦争終結後にイスラエルがガザを管理するとの方針をブリンケン氏に伝えたことも明らかにした。
これより先にCNNはハマスが提示した案のコピーを入手。それによると、45日間の休戦を3回実施し、その間に人質を徐々に解放するとしていた。ハマスはイスラエルが拘束しているパレスチナ囚人の釈放やイスラエル軍のガザからの撤退、ガザへの大規模な人道支援や再建の取り組みなどを要求している。
これまでとは異なり、ハマスは即時停戦を求めていない。恒久的な停戦のための交渉は休戦中に行われ、戦争を終結させる最終的な取り決めの合意後に残りの人質は解放される、としている。