地上侵攻迫るラファ、詰めかけたパレスチナ人100万人以上の逃げ場なく

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イスラエル軍の地上作戦が近づく中、テントで暮らすラファのパレスチナ人ら/Abed Zagout/Anadolu via Getty Images

イスラエル軍の地上作戦が近づく中、テントで暮らすラファのパレスチナ人ら/Abed Zagout/Anadolu via Getty Images

(CNN) イスラエル軍の地上作戦が予想されるパレスチナ自治区ガザ南部のラファ。テントの中でひしめき合うパレスチナの避難者は恐怖を募らせている。たとえイスラエル軍が侵攻してきたとしても、逃げる場所はどこにもない。

ラファのテント村には100万人が押し寄せていると推定され、衛星画像も仮設のテント村が急拡大する様子をとらえていた。

市内の住宅にも避難者が詰めかけている。だが同地でロケット攻撃は既に日常の一部だ。

「(ドローンが)ものすごくうるさい。夜間には爆撃の音が聞こえる」。ラファに避難しているパレスチナ人のカレーム・ダフマンさんはCNNにそう語った。直近の爆撃はダフマンさんがいる住宅の至近距離だった。ダフマンさんは友人の家の一室に一家数十人で身を寄せているという。

ラファは「非常に困難な」状況にあるとダフマンさんは言い、大勢の人が詰めかけて混乱状態に陥り、物価は高いと説明した。

ダフマンさんはほかの人たちと同様、苦難の果てにガザ地区内を移動してラファにたどり着いた。イスラエルの空爆や地上侵攻を逃れて南へと移動してきたパレスチナ人にとって、ラファは最後の避難場所だった。イスラエル国防軍はパレスチナ人に対し、まず北部のガザ市から退避するよう命じ、地上作戦が南部へ移ると次はハンユニスからの退避を命じた。

イスラエル軍のラファ空爆は何カ月も続いている。だが新たに地上侵攻が予想される中で、流血の懸念は強まっている。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「人道危機」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]