イラン、フーシに弾道ミサイルや巡航ミサイルを提供 米国防総省

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(CNN) イランが2015年以降、イエメンの反政府武装組織フーシに対して、短距離や中距離の弾道ミサイルや巡航ミサイルを提供していることがわかった。米国防総省の情報機関である米国防情報局(DIA)が新たな報告書で明らかにした。

報告書によれば、15年から23年の間、米国とパートナー国はフーシに武器を密輸しようとするイランの船舶を少なくとも18隻阻止した。こうした積み荷の中には、弾道ミサイルの部品やドローン(無人機)、対戦車誘導ミサイル、数千丁のアサルトライフル(突撃銃)が含まれる。

報告書によれば、フーシは昨年11月以降の紅海やオマーン湾での国際航路に対する攻撃に「Asif」という対艦弾道ミサイルを使用している。同ミサイルの飛距離は約400キロメートルでペイロードは450キログラム余り。イランの対艦ミサイル「ファテフ110」とほぼ同じだという。

フーシが使用している巡航ミサイル「クッズ―4」は、イランのミサイル「パーベ」から派生した。いずれのミサイルもエンジンや尾翼部などに同じ特徴がある。フーシはクッズを使用してイスラエルを攻撃している。フーシが2023年10月に発射したミサイルの破片は、イランが19年にサウジアラビアに向けて発射したミサイルの破片と一致した。

報告書は、フーシの地対空ミサイル「サクル」とイランのミサイル「358」の特徴が「ほぼ同じ」だと指摘した。フーシはサクルをイエメン近郊やオマーン湾で、米国のドローンを攻撃するのに使用している。

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