地上侵攻迫るラファ、詰めかけたパレスチナ人100万人以上の逃げ場なく
ラファで身動きが取れない状況にある避難者にとって、脱出ルートは残されていない。ラファはエジプトとの国境沿いにあり、検問所は何カ月も前から閉ざされている。
「小さな食品店からある程度のものは買っている。前回買ったのは昨日だった」「朝になって買い物に出かけると、店は爆撃されていた」とダフマンさんは話す。「ラファでは爆撃が徐々に近づいている」「ラファの次はどこへ行けばいいのか分からない」
イスラエル指導部は数日前からラファに狙いを定め、同地は最後に残ったハマスの拠点だと主張している。
ヨアブ・ガラント国防相は5日、イスラエル軍がラファに侵攻する中で、「間もなく目標を達成する」と述べた。
国防省も1日に発表した声明の中で「ハンユニスの使命は達成しつつある。我々はラファにも到達し、我々を脅かすテロ要員を排除する」と強調した。
しかし同市に詰めかけた100万人あまりのパレスチナ人は、イスラエル軍のラファ侵攻に恐怖を募らせる。
ガザのパレスチナ赤新月社広報のラエド・ニムスさんは5日、「ラファの地上作戦拡大を誰もが恐れている」と語った。