英チャールズ国王が公務に復帰 がん治療センターを訪問
(CNN) 2月にがんを公表し、治療を続けている英国のチャールズ国王(75)が30日、公務に復帰した。
国王はこの日、がんの診断を受けてから初の公務で、カミラ王妃(76)とともにロンドン市内にあるユニバーシティ・カレッジ病院のマクミランがん治療センターを訪問。患者やスタッフとの懇談が設定された。
到着した国王夫妻は集まった市民らに笑顔で手を振り、スタッフの歓迎を受けた。
チャールズ国王は30年近く前からがん患者支援団体「マクミランがんサポート」の後援者となっている。カミラ王妃も2008年以降、同様の支援団体「マギーズ」を支援してきた。
国王はこれまでの治療中、公の場に出ていなかったが、キリスト教の復活祭(イースター)にあたる先月31日には教会での礼拝後に姿を見せ、市民らを喜ばせた。
王室は26日、国王が公務復帰の許可を得たと発表する一方、慎重に復帰を進める方針を示し、必要に応じて予定を調整すると述べていた。
予定されている公務の件数や、6月の誕生日祝賀パレード、ノルマンディー上陸作戦80周年の記念行事などに出席するかどうかは不明だが、同月下旬に日本の天皇皇后両陛下を国賓として迎える予定は確認されている。