ガザでの1日の死者数、8日は「過去半年で最多の283人」 保健省発表
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は9日、同地区で8日に283人が死亡し、1日の死者数としては昨年12月半ば以降で最多を記録したと発表した。
同省によると、ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まってからの死者数の合計は、3万7084人に達した。
8日に死亡した人の大半は、中部ヌセイラトでイスラエル軍が実施した人質救出作戦での死者だった。
ガザ保健省は9日、この作戦でパレスチナ人274人が死亡、698人が負傷したと発表した。同省の発表では民間人とハマス戦闘員が区別されない。
一方イスラエル軍は、救出作戦による死者が推定100人未満だったと主張している。
ヌセイラト以外のガザ地区では、直近24時間に9人が死亡、116人が負傷したとされる。
8日の死者数の合計は、300人近い死者が出た昨年12月10日以来で最多となった。
イスラエル軍の救出作戦では、米国が情報収集に協力した。サリバン米大統領補佐官は9日、CNNの番組で、この作戦で「罪のない人々」が死亡したことを認めたが、正確な人数は把握していないと述べた。
作戦で一部の人質が死亡したとハマスが主張していることについては、「検証や裏付けはされていない。イスラエル側はそのような情報はないと言っているが、当然ながらリスクは常にある」と述べた。