ドイツ東部で州議会選、極右政党が第1党の見通し

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ザクセン州の州議会選の結果発表に集まった極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のヨルグ・ウルバン氏(中央左)と支持者ら=1日、ドイツ・ドレスデン/Axel Schmidt/Getty Images

ザクセン州の州議会選の結果発表に集まった極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のヨルグ・ウルバン氏(中央左)と支持者ら=1日、ドイツ・ドレスデン/Axel Schmidt/Getty Images

ベルリン(CNN) ドイツ東部のチューリンゲン州とザクセン州で1日、州議会選挙が行われ、出口調査によれば、移民排斥などを訴える極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」がチューリンゲン州で第1党になる見通しであることが分かった。

公共放送ZDFが伝えた出口調査によれば、チューリンゲン州ではAfDが第1党をうかがう勢い。AfDの得票率は33.5%と、中道右派「キリスト教民主同盟(CDU)」の同24.5%を大きく引き離している。

ZDFによれば、ザクセン州の議会選では両党が競っている。

新党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」が両州で3番手につける見通し。有権者の人数はチューリンゲン州が約170万人、ザクセン州が約330万人。

ショルツ首相が率いる「社会民主党(SPD)」にとっては両州での結果は厳しいものとなった。

今回の東部2州での議会選の結果は、来年に総選挙を控えるなか、ショルツ首相率いる連立政権にとっての試金石となるとみられていた。

AfDが移民問題を争点に据える一方、連立与党は内紛や政策をめぐる意見の相違などで揺れている。

AfDのアリス・ワイデル共同党首はチューリンゲン州での結果について「歴史的な成功」とし、ショルツ政権に対する人々の「拒絶」を反映したものだと指摘した。

AfDは連立相手を見つけることに苦慮しており、連立政権が樹立される可能性は小さい。

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