イスラエル攻撃で死者多数、空爆で27人犠牲も ガザ
(CNN) イスラエル軍は7日もパレスチナ自治区ガザ地区で攻撃を続け、救急当局者らによると、北部の建物への空爆では27人が死亡した。
空爆のあったジャバリヤ地区にはイスラエル軍が退避命令を出しており、激しい作戦が続けられている。
ガザ地区の民間防衛隊の広報担当者によると、空爆を受けた建物は4階建てで、家を追われた50人以上が身を寄せていた。建物の地下にある倉庫で身動きが取れなくなっている人もいるという。
CNNはイスラエル軍に空爆の標的について問い合わせている。
同軍はジャバリヤ以外でも作戦を展開しており、6日以降、少なくとも30人が死亡したと報じられている。死者の大半はベイトラヒヤで攻撃を受けて犠牲となった。ジャーナリストや救急隊員らによると、住宅への空爆で6人が死亡し、同じ地区への2回目の攻撃でさらに6人が死亡。別のドローン(無人機)攻撃では4人が死亡した。
現地のジャーナリストは、ジャバリヤ難民キャンプの西側への砲撃でも6人が死亡したと明らかにした。
仮設の病院の責任者を務める医師はCNNに「ガザ北部の医療は壊滅的という状況をはるかに超えている。北部の三つの病院は稼働しておらず、我々も手術を行うことができない」と窮状を語った。
昨年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲をかけて以降、イスラエル軍はガザ地区で攻撃を続けている。ガザ保健省によると、ガザではこれまでに4万3469人が死亡し、10万2561人が負傷している。