イスラエル軍の襲撃相次ぐ、ヨルダン川西岸で8人死亡
(CNN) イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で4日から5日にかけてイスラエル軍の空爆や襲撃が相次ぎ、少なくとも8人が死亡した。パレスチナ当局や地元住民が明らかにした。
地元当局者によると、トゥバス近郊のタムーンではパレスチナ人2人が死亡し、うち1人の遺体をイスラエル軍がブルドーザーで現場から撤去した。付近の防犯カメラには、ブルドーザーが遺体を撤去する場面と思われる映像が映っていた。
パレスチナ保健省によると、ジェニン近郊のシュハダでは、イスラエルの空爆で2人が死亡した。地元住民によると、死亡したのは男性とその甥(おい)だった。
保健省などによれば、カバティア市では少なくとも4人が死亡した。このうち2人はイスラエル軍に銃撃され、2人は車がイスラエル軍の車両に突っ込まれ、発砲されて死亡した。
カタールのテレビ局は、イスラエル軍のカバティア銃撃で同局のパレスチナ人フォトジャーナリストも負傷したと伝えた。今は病院にいて容体は安定しているという。
イスラエルは以前、ヨルダン川西岸で戦闘員や「テロリストインフラ」を標的として軍事作戦を強化していると説明していた。
パレスチナ保健省の5日の発表によると、2023年10月7日以来、イスラエル軍や入植者によってヨルダン川西岸とエルサレムでパレスチナ人少なくとも775人が死亡した。うち167人は子どもだった。
4日にはイスラエルの入植者がアルビレ市の集合住宅前で複数の車両を破壊して放火した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は10月31日、イスラエル入植者のパレスチナ人に対する攻撃が、23年10月7日以来、計約1600件報告されていることを明らかにした。