空爆で一晩に87人死亡、ガザの死者合計4万4000人超 「病院が集団墓地に」
ガザ保健省によると、ガザ中部では20日の攻撃によって、子ども10人を含む少なくとも22人が死亡した。保健省の21日の発表によれば、シェイクラドワン地区の民家が空爆されたという。
現場では救助隊ががれきの下敷きになった人たちを救出する作業を続けているが、死者はさらに増える見通し。
イスラエル軍がガザ北部に対する攻撃を再開する中で、死者の数は増え続けている。
ガザ保健省によると、昨年戦争が始まって以来、少なくとも4万4056人が死亡し、10万4000人以上が負傷した。
一方、レバノン国営通信NNAは、イスラエル軍が21日未明、レバノンの首都ベイルートの南郊を空爆し、同時に攻撃ドローンが上空を低空飛行したと伝えた。
空爆は武装組織ヒズボラの拠点が標的とされ、複数の建物が破壊された。
これに先立ちイスラエル軍の報道官は21日、同地区の建物3棟について、標的になる可能性があるとしてXへの投稿で避難を呼びかけていた。南部の歴史都市ティールでも複数の建物に避難警報を出した。
イスラエルが攻撃を続ける中、20日にはレバノンとイスラエルの停戦交渉を仲介する米国のアモス・ホックスティーン特使がイスラエルに到着した。
ホックスティーン特使はレバノン滞在中の19日、停戦合意について「我々の手の届くところにある」としながらも、最終的には「当事者の決定」だと言い添えた。