空爆で一晩に87人死亡、ガザの死者合計4万4000人超 「病院が集団墓地に」
(CNN) イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区北部と中部で空爆を続け、過去24時間で少なくとも87人が死亡した。現地の保健当局が明らかにした。ガザ地区の死者は合計4万4000人を超えている。
現地の医療当局者は21日、ガザ北部がイスラエル軍の夜間攻撃を受け、少なくとも65人が死亡したとCNNに語った。死者はさらに増えるだろうと話している。
ガザ北部ベイトラヒヤにあるカマルアドワン病院のホッサム・アブ・サフィヤ医師は21日午前、死傷者が今も病院に運び込まれていると語った。
同医師によると、イスラエル軍が攻撃した現場には、約200人がいたと思われる。
65人の遺体は、病院の医療従事者ががれきの下から収容した。救助隊がいないことから医療従事者が「手を使って」がれきを掘り起こしたという。
「国際組織の緊急介入が実現せず、医療支援が届かなければ、病院は集団墓地と化す」とサフィヤ医師は警告し、ガザ北部で使える救急車は一台もないと付け加えた。