マドゥロ大統領が3期目就任、野党は「クーデター」と非難 ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラのマドゥロ大統領が10日、3期目となる大統領の就任宣誓を行った。同国では昨年夏の大統領選から選挙結果を巡って5カ月以上論争が起きており、結果に異議を唱える野党勢力はマドゥロ氏の大統領就任を「クーデター」と非難している。
就任演説でマドゥロ氏は自身に付与された権力について、外国の政府から与えられたものではないと強調。世界の誰もベネズエラに大統領を押しつけることはできないと述べた。
就任式にはニカラグアのオルテガ大統領とキューバのディアスカネル大統領が出席。中国とロシアも代表者を派遣した。
昨年7月の大統領選挙では与党の強力な監督下にある選管当局がマドゥロ氏の勝利を発表。しかし野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏の陣営は、自分たちの擁立したエドムンド・ゴンサレス氏が得票率67%で同30%のマドゥロ氏に勝利したと主張していた。
独立監視機関やCNNの独自分析でも、野党の集計が正しかったことを確認している。
マチャド氏は10日午後に演説し、マドゥロ政権が憲法を踏みにじっていると糾弾。今後もマドゥロ氏に対しては一段の圧力がかかるとの見方を示した。
憲法違反については、「キューバとニカラグアの独裁者を味方につけていることが全てを物語っている」とも付け加えた。