ガザの現状を上空から撮影 建物の6割に被害、人口の9割が避難
(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスとの間でパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を停止する合意が発効したことを受けて、CNNの取材班は19日、2023年11月5日以降で初めてガザ上空にドローン(無人機)を飛ばし、1年3カ月におよぶ戦闘が引き起こした大規模な被害の様子を撮影した。
撮影した動画には、ガザ北部のベイトハヌーンとジャバリア、ベイトラヒアの三つの地区で、数百棟の建物が破壊されつくした様子が捉えられている。
映像には、パレスチナの人々が、今も残る通りを移動する様子が映っている。遠くに煙が立ち上り、周囲は破壊された建物に囲まれている。パレスチナ人の多くは徒歩だが、自転車やロバが引く荷車に乗っている人もいる。
ドローンが上昇すると、はるかかなたまで広がる破壊の様子を見渡すことができる。
国連の報告書の推計によれば、ガザでのイスラエル軍の空爆と地上作戦によって、住宅や学校、病院を含む建物の約60%が損傷または破壊されたほか、人口の約90%が避難したとみられる。