ガザ停戦発効、イスラエルの人質3人と刑務所に収容のパレスチナ人90人解放

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釈放されたパレスチナ人を乗せた赤十字のバスが、ヨルダン川西岸地区のオフェル刑務所を出発する様子=20日/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

釈放されたパレスチナ人を乗せた赤十字のバスが、ヨルダン川西岸地区のオフェル刑務所を出発する様子=20日/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の武装組織ハマスの停戦が現地時間の19日午前に発効し、イスラエルの人質33人のうち最初の3人が解放された。

停戦の発効は、最初に解放される人質3人の名をハマスが公表していないとイスラエルが主張したことから、3時間近くずれ込んだ。ガザの市民防衛当局によると、この日は停戦が発効するまでに少なくとも19人が死亡した。

ハマスはその後、24~31歳の女性3人の解放を発表。3人はガザで赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡され、イスラエル南部のレイムに到着した。

赤十字によると、471日にわたって拘束されていた女性は3人とも健康状態は良好で、テルアビブ郊外の病院で手当てを受けている。

人質3人の解放と引き換えに、イスラエルは刑務所に収容していたパレスチナ人90人を釈放したと発表した。イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸では、刑務所前に大勢の人が集まって釈放を待っていた。

停戦の実現は、15カ月に及ぶ戦闘の中でわずか2度目にすぎない。避難していた住民の多くは自宅を目指しており、CNNのドローン(無人機)映像には、がれきの山や破壊された建物が並ぶ通りを歩く住民の姿が映っている。ガザ北部はほぼ廃虚と化していた。

停戦の発効を受けて国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、支援物資を積んだトラック4000台がガザに入る準備ができていると発表した。国連世界食糧計画(WFP)は、停戦が始まった直後にガザに入った。

停戦合意の第1段階として、ガザで拘束されているイスラエルの人質はさらに30人が解放される。これと引き換えに、イスラエルは刑務所に収容しているパレスチナ人約2000人を解放する見通し。しかし第2・第3段階はまだ不確実で、イスラエルがガザ攻撃を再開しないという保証はない。

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