入院中のローマ教皇、容体は「危機的」 バチカン発表
ローマ(CNN) ローマ教皇庁(バチカン)は22日、肺炎で入院中のフランシスコ教皇の容体について、呼吸機能に危機が迫り、重体に陥っていると発表した。
発表によると、教皇は22日朝までにぜんそく性の呼吸機能低下が長期化し、高流量の酸素吸入が必要になった。貧血を治療するために輸血も受けた。
本人の意識ははっきりしていて、日中はひじ掛けいすに座って過ごしたが、前日よりも苦痛は増しているという。
バチカンはこれに先立ち、教皇が23日は日曜正午の祈りを休むと発表した。約12年に及ぶ在位期間で、日曜正午の祈りを唱えなかったことはこれまでに2回しかなかった。
教皇は14日に入院して呼吸器感染症の検査を受けた後、CTスキャンで肺炎と診断された。
過去に教皇の手術を執刀したこともあるセルジオ・アルフィエリ医師は21日の記者会見で、「教皇は危機を脱したかといえば、そうではない。どちらに進む可能性もある。命の危険が迫っているかというと、それも違う。治療の効果が出るまでには時間がかかる」と話していた。