中ロ首脳が電話会談、習主席は両国関係の強さを強調

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ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平(シーチンピン)国家主席/Sergei Guneyev/AFP/Getty Images

ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平(シーチンピン)国家主席/Sergei Guneyev/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は24日、電話会談を行い、習氏は両国関係について「引き離すことはできない」と述べた。米国のトランプ大統領がウクライナでの戦争の終結に向けて外交政策を大きく転換し、ロシア政府へ歩み寄る姿勢を示してから、中ロ首脳による会談が行われるのは今回が初めて。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから24日で3年を迎えた。今回の電話会談は、主要な外交相手であるロシアとの関係は米政府がロシア政府に歩み寄りを見せても揺らぐことはないという中国政府からの明確なメッセージだ。

中国国営新華社通信によれば、習氏はプーチン氏に対し、「歴史と現実は、中国とロシアが分かちがたい良き隣人であり、苦楽を共にする真の友人であることを示している」と述べた。こうした発言は、両国の国交樹立から70年にあたる2019年の発言を思い起こさせるものだった。

習氏は、中ロの発展戦略と外交政策は長期的なものであり、両国の関係は「いかなる第三者」からも影響を受けることはないと語った。国際情勢が変化しても、中ロ関係は順調に進むとの見通しも示した。

ロシア大統領府は声明で、今回の電話会談について「暖かく友好的」だったと述べた。ただ、両国関係の絆の強さについては、中国側ほど詳細には述べなかった。

ロシア大統領府によれば、両首脳は特に、ロシアと中国の外交政策の結びつきが世界情勢の安定化に向けて最も重要な要因だと強調した。それは戦略的なものであり、外部からの影響を受けることはなく、誰に対して向けられるものでもないとした。

トランプ氏がウクライナでの戦争終結に向けて米国の外交政策を転換し、プーチン氏からの支持を得ようとするなか、ロシアの国際社会での立場はこの数週間で大きく変化している。

トランプ政権高官は先週、サウジアラビアで、ウクライナ情勢をめぐり、ロシア高官と協議を行った。米国がロシア側の主要な要求の一部について譲歩する可能性が示唆され、ウクライナ政府や欧州の同盟国の頭越しに和平協議が結ばれるのではないかとの懸念が強まった。

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