中ロ首脳が電話会談、両国の結束を確認 トランプ米大統領の就任受け
(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領が21日、オンライン形式で会談し、両国の長年にわたる絆と共通の利益について確認した。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。
習氏は、中国とロシアは新年も、戦略的な協力関係を深化させ、互いを支え合い、両国の正当な国益を守るべきだと伝えた。
両首脳の会談の前日には、米国でドナルド・トランプ氏が新たに大統領に就任していた。習氏はトランプ氏の大統領就任前に電話会談を行っていた。
習氏は、昨年の上海協力機構や新興国グループ「BRICS」といった多国間でのプラットフォームで、中国とロシアが緊密な協力関係にあったと指摘した。
プーチン氏は、両国間の経済や貿易、エネルギー分野での協力関係が勢いを維持していることについて、喜ばしいと述べた。
両首脳が前回顔を合わせたのは昨年10月にロシア・カザンで開催されたBRICS首脳会議の会場だった。習氏は当時、世界情勢が大きく変化するなかでも、両国の「深く永続的な友情」は変わらないと述べていた。
そうした考え方は今回の首脳会談でも共有されたようだ。プーチン氏は両国の関係は両国の国民の利益に基づいており、国際情勢の変化の影響を受けることはないと述べた。習氏も、両国について、恒久的な善隣関係や、友好的で包括的な戦略的協調、互恵的協力とウィンウィンという精神的な核心に基づき、新たな活力で輝いていると指摘した。
米中間の対立や、西側諸国によるロシアへの経済制裁によって、中国政府とロシア政府の関係はより緊密になりつつあり、習氏とプーチン氏も個人的な関係を深めている。