中国の習主席がロシア訪問、プーチン大統領を「親友」

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握手をかわすロシアのプーチン大統領(右)と中国の習近平・国家主席=モスクワ・クレムリン/ALEXANDER ZEMLIANICHENKO/AFP/Getty Images

握手をかわすロシアのプーチン大統領(右)と中国の習近平・国家主席=モスクワ・クレムリン/ALEXANDER ZEMLIANICHENKO/AFP/Getty Images

香港(CNN) ロシアを3日間の日程で訪問中の習近平(シーチンピン)中国国家主席は5日、クレムリンでロシアのプーチン大統領と首脳会談を行った。習主席はプーチン大統領を「親友」と呼ぶなど、米国との貿易摩擦が激しさを増すなか、中ロ関係の良好さをアピールした。

習主席によるロシア訪問は、両国間の経済的なつながりの強化を視野に入れたもの。プーチン大統領は両国間の貿易額が年間1000億ドル(約10兆8000億円)超に達したとして習主席に謝意を示した。プーチン大統領は、両国関係が「かつてない水準」に到達したとも述べた。

プーチン大統領はまた、軍備管理や軍縮、兵器の拡散を防ぐための既存の制度を危機にさらすことは「受け入れられない」と指摘した。トランプ米政権は米ロ間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約について破棄する姿勢を示している。

プーチン大統領は、国際的、地域的な地政学上の多くの問題について、考え方は中国と合致すると語った。

両首脳は、朝鮮半島情勢の平和的な解決について他の選択肢はないことで合意した。シリア危機の解決や、ベネズエラ情勢の安定化に向けた共同の取り組みについても話し合ったという。

ロシアの地元メディアによれば、習主席の訪ロ中に、政治や安全保障、貿易、エネルギーといった各分野で約30の協定に署名が行われる見通し。

両首脳の関係は引き続き堅調のようだ。中国メディアによれば、2013年以降、習主席とプーチン大統領は約30回会合を重ねている。中国外務省は4月、中ロ関係を「史上最高」の水準と形容していた。

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