シューズメーカー170社、対中関税は「破滅的」 トランプ氏に公開書簡
ニューヨーク(CNN Business) ナイキやアディダス、アンダーアーマー、フット・ロッカーなど170社を超えるシューズメーカーは20日、トランプ米大統領にあてて公開書簡を送り、トランプ氏が提案している対中製品への関税は米国の消費者にとって「壊滅的」な影響を及ぼすと訴えた。
メーカーは公開書簡の中で、中国製のフットウエアに対する税を引き上げようとするあらゆる行動は、米国の個人や家庭に短期的、長期的な影響を及ぼすと指摘。多くの企業の経済的な継続性にとっても脅威だと述べた。
書簡は業界団体のウェブサイトに掲載された。書簡はトランプ大統領をはじめ、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表やムニューシン財務長官、ロス商務長官、クドロー国家経済会議(NEC)委員長にも宛てられている。
トランプ大統領は今月に入り、中国からの2000億ドル規模の輸入品に課す追加関税を引き上げた。今回の関税引き上げでは工業製品のほか、かばんや帽子、手袋なども対象となった。
トランプ政権はさらに、これまで課税対象となっていなかった3250億ドル規模の中国製品について25%の関税を課す手続きを開始した。この中には、スニーカーや玩具などの消費者向け製品が含まれている。