中国、米国に報復関税 600億ドル分に最大25%
ロンドン(CNN Business) 中国は13日、米国の対中関税引き上げを受けた報復措置として、米国からの輸入品600億ドル(約6兆6000億円)分に昨年9月から課している10%の追加関税の大半を、25%に引き上げると発表した。
米国は10日から、中国製品2000億ドル分への追加関税を10%から25%に引き上げていた。さらに、これまで対象外だった3000億ドル分にも25%の追加関税を課そうと手続きを進めている。
米中間の貿易交渉は知的財産権保護など、米国が中国に求めている貿易慣行の是正をめぐって難航。今月9~10日の協議でも双方の主張は平行線をたどったとされる。
次回協議の予定は決まっていない。米国家経済会議(NEC)のカドロー議長は12日、トランプ米大統領と習近平(シーチンピン)国家主席が来月、日本で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議の場で直接会談する可能性を指摘した。
米中貿易摩擦の激化は双方の企業や世界経済全体にも影響を及ぼしている。ニューヨーク株式市場では先週、主要な株価指数が数カ月ぶりの下げ幅を記録。13日のダウ平均株価は600ドル以上下落した。
中国は今後、通関手続きの引き延ばしや規制当局による締め付け強化などの対抗措置を取る可能性があり、米企業への影響はさらに拡大することが予想される。