米通商代表ら、中国を非難 関税引き上げの方針確認
(CNN) トランプ米大統領が対中追加関税の引き上げを表明したツイートに続いて、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は6日、中国が貿易協議の過程で約束を破ったと非難し、10日から関税を引き上げる方針を確認した。
ライトハイザー氏はこの日、ムニューシン財務長官とともにワシントンで記者団と会見。中国側が先週末の交渉でこれまでの約束を破り、合意文書の大幅な変更を求めてきたと述べた。そのうえで、トランプ氏が5日にツイッターで表明した通り、中国からの2000億ドル(約22兆円)分の輸入品に課す追加関税を、現在の10%から10日以降は25%に引き上げる方針を示した。
ただし両氏とも、関税引き上げは交渉の決裂を示す措置ではないと強調した。
米中間では昨年来の貿易協議が大詰めを迎え、中国の劉鶴(リウホー)副首相率いる100人以上のチームが今週ワシントンで交渉に臨むことになっていた。中国政府の報道官は6日、代表団は予定通り訪米すると述べた。米当局者らは、劉氏が責任者を務める予定にも変更はないとの見通しを示している。
トランプ氏は6日もツイッター上で「米国は長年、対外貿易で年間6000億~8000億ドル(約66兆~89兆円)を失い続けてきた。中国との間では5000億ドルも失っている」「悪いがこれ以上続けるわけにはいかない」と、中国への警告を続けた。