中国を「餌食にはさせない」と国防相 米国をけん制

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中国の魏鳳和(ウェイフォンホー)国務委員兼国防相。シンガポールでの演説で米国をけん制した/ROSLAN RAHMAN/AFP/AFP/Getty Images

中国の魏鳳和(ウェイフォンホー)国務委員兼国防相。シンガポールでの演説で米国をけん制した/ROSLAN RAHMAN/AFP/AFP/Getty Images

シンガポール(CNN) 中国の魏鳳和(ウェイフォンホー)国務委員兼国防相は2日、シンガポールでの国際会議で演説し、中国を他国が餌食にしたり、分裂させたりすることは許さないと強調した。

魏氏は演説で、中国が領土を少しでも譲ることはあり得ないと主張。他国が干渉したとしても失敗は必至だと警告した。

具体的には米国の台湾関係法を名指しして「中国の内政に干渉する法律をどうして制定できるのか。何の道理があるのか」と批判した。

米国のリンカーン元大統領が南北戦争で単一国家を維持しようと戦ったように「分離を容認する国など世界のどこにもないない」「米国は不可分であり、中国も同じだ」と断言した。

中国はこれまでに自ら戦争や紛争を引き起こしたり、領土を奪ったり、他国を侵略したりしたことはないと語り、「中国が他国を餌食にしたことはなく、他国が中国を餌食にしたり分断したりすることも許さない」と強調した。

また「南シナ海の安全と安定を脅かしているのはだれか」「外からやって来て武力を誇示し、めちゃくちゃにしたまま出て行く国々だ」と主張し、「重装備の船や軍用機を前にして防衛施設を建てずにいられるだろうか」と軍事拠点化の正当性を主張した。

新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族を何十万人も拘束している政策については「絶対的に正しい」と言い切り、その理由として新疆ではこの2年以上テロ事件が発生していないこと、地元住民の生活水準が上がったことを挙げた。

対米貿易摩擦については「米国が交渉を望めばこちらは門戸を開いておく。米国が戦いを望むなら最後まで戦う」とコメント。「我が国をいじめるなどもってのほか」と、米国側をけん制した。

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