ドイツで推定1300人の安否不明、欧州4カ国で大規模な洪水被害
ベルリン(CNN) 欧州西部を襲った豪雨の影響で鉄砲水が発生し、ドイツのラインラント・プファルツ州で約1300人が安否不明になっている。大規模な洪水による欧州の死者は少なくとも55人に上り、各地で大規模な捜索救助活動が行われているが、犠牲者の数はさらに増える可能性もある。
ドイツでは西部や南部で集落が完全に水に浸かった地域もあり、警察は15日、建物が倒壊したり、住民が取り残されたりする被害が出ていることを明らかにした。
ドイツでは49人、ベルギーでは6人が死亡。ルクセンブルクやオランダでも被害が出ている。
ドイツで特に大きな被害が出ているラインラント・プファルツ州では、アールバイラー地域で推定1300人が行方不明になっている。
同国で最も人口の多いノルトライン・ウェストファーレン州では30人が遺体で発見された。洪水による負傷者は少なくとも50人に上る。行方不明者の数は分かっていない。
ラインラント・プファルツ州では少なくとも19人の死亡が確認された。警察によると、死者の数はさらに増える見通し。
CNN提携局RTBFの15日の報道によると、隣国ベルギーでは南部のワロン地域で少なくとも6人が洪水のために死亡した。同地域はドイツのノルトライン・ウェストファーレン州と国境を接している。
ベルギーの国鉄インフラベルは15日、洪水のために南部のフランス語圏で運行を停止していると発表した。