ドイツで推定1300人の安否不明、欧州4カ国で大規模な洪水被害
イタリア市民保護当局は、ワロン地域への捜索隊と車両の派遣を開始したと発表した。
ベルギーのフィリップ国王は、大規模な洪水で被災したリエージュのショーフォンテーヌを訪問。カメラを前に「あまりの惨事に心をいためている」と語った。
フランス市民保護当局の救助隊もベルギーのリエージュに到着し、捜索救助活動の支援にあたる。
欧州連合(EU)の欧州委員会は15日、ベルギーの被災地を支援するため緊急対応に乗り出すと表明。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は同日、ツイッターで、大規模な洪水に見舞われたベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ドイツに対するEUの支援を約束した。
英国のボリス・ジョンソン首相も「救助と復興の取り組みに必要な支援を提供する用意がある」とツイートした。
NTVニュースによると、ドイツの産業輸送を担う最大の河川、ライン川の輸送もストップしている。
ドイツ気象庁によると、最悪の集中豪雨は過ぎ去ったものの、同国南西部のライン川上流では15~16日にかけて再び大雨が予想されている。
オランダのマーストリヒト市は、マース川水位が急激に上昇しているとして、流域の住民に対して「できるだけ早く」自宅から避難するよう呼びかけた。