運転中のハンズフリー操作、通話よりも危険性大 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 米自動車協会(AAA)は13日までに、運転中にスマートフォンなどの音声認識技術を使って携帯メールを送受信したりツイッターに投稿したりする行為は、たとえハンズフリー機能であっても、通話しながら運転するよりもはるかに危険性が高いという調査結果を発表した。
AAAの調査では、シミュレーターを使った場合と実際の道路を走行した場合の両方について、運転中の脳波と反応時間を測定し、どの程度注意が散漫になるかを調べた。
その結果、同乗者と会話した場合、ハンズフリー機能を使って携帯電話を操作した場合、携帯電話を手に持って操作した場合のいずれについても、注意が散漫になる程度はほぼ同程度だった。
ただ、スマートフォンやカーナビに搭載されている音声をテキストに変換する機能を使ってハンズフリーで操作した場合は、注意が散漫になる程度が高いことが判明。反応時間の遅れは携帯電話を使った場合で15%だったのに対し、音声認識技術を使った場合は25%だった。
AAAの担当者はこの結果について、「車や携帯電話にハンズフリー機能が搭載されているからといって、それを使うのが安全とは言い切れないことが裏付けられた」と話している。
米国では41州が運転中の携帯メール操作を禁じているが、いずれの州も、音声をテキストに変換する機能を使ってメールを送信することまでは禁止していない。