英BPに「重大な過失」、罰金1.9兆円の可能性 原油流出事故

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U.S. Coast Guard提供

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ニューヨーク(CNNMoney) 2010年にメキシコ湾で原油掘削基地が爆発し、大量の原油が流出した事故をめぐる裁判で、米ルイジアナ州の連邦地裁は4日、英石油大手BPに「重大な過失」があったとする判決を言い渡した。水質汚染防止法で科される罰金額は最大で180億ドル(約1兆9千億円)になる可能性がある。

今回の判決では、BPが重要な安全性試験の結果に適切に対応しなかった点が重視された。試験の結果問題があったにもかかわらず作業は続行され、掘削施設が爆発し11人が死亡した。

判決では事故の責任割合について、BPが3分の2を負っていたと認定。掘削施設を所有していたスイスのトランスオーシャンと、油井をセメントでふさぐ作業を施工した米ハリバートンにも過失を認め、トランスオーシャンには30%、ハリバートンには3%の責任があるとした。

水質汚染防止法で原油の流出事故を起こした当事者に課せられる罰金は、通常の過失で流出量1バレル(約159リットル)あたり最大1100ドルのところ、重過失と認定された場合は同4300ドルとなる。

連邦政府は以前、流出した原油は490万バレルと推計し、そのうち420万バレルはBPの責任だとしていた。今回の判決では流出量や罰金額について具体的な数値は示していない。

この判決についてBPは「誤りがある」と反論し、控訴する方針を明らかにしている。

BPは刑事裁判では、12年に45億ドルの罰金支払いで米政府と和解していた。

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