子犬虐待で企業トップ辞任、映像公開される
ニューヨーク(CNNMoney) 飲食チェーン企業の最高経営責任者(CEO)がエレベーターの中で子犬を虐待する姿を防犯カメラにとらえられ、辞任を求める声が高まったことを受けて失職した。
競技場やコンサート会場で飲食店を展開するセンタープレート社は2日、デスモンド・ヘイグCEOに「世話をしている動物の扱いに関する個人的な不品行」があったとして、同氏のCEO辞任を発表した。
ヘイグ氏はカナダ・バンクーバーにあるマンションのエレベーター内でドーベルマンの子犬を蹴ったり、リードを引っ張って首つりのような状態で持ち上げたりする姿を防犯カメラがとらえていた。
この映像が明るみに出て地元の動物愛護団体が動き、署名運動サイトには19万3000あまりの署名が寄せられた。
センターピースのジョー・オドネル会長は2日の声明で「我々は動物虐待を容認しない」と強調し、ヘイグ氏の行為について謝罪した。
これに先立ち本人も、友人の犬の世話をしながらイライラしていたと弁明し、「あまりに自分らしくない行動を深く恥じている」との談話を出していた。
同社は当初、ヘイグ氏を謹慎処分とし、10万ドルを寄付して動物虐待防止基金を設立させるとともに、動物愛護団体で1000時間の奉仕活動をさせて事態に対応しようとした。
しかし辞任を求める声の高まりには抗し切れなかった。同社が売店を出している競技場などは自治体や大学が運営する公共施設が多数を占め、問題の映像が報じられたことを受けて、センタープレートとの契約を見直すと相次いで表明していた。
後任のCEOには最高業務執行責任者(COO)が任命された。