女2人が機内で酔って暴れ、飛行機引き返す カナダ
(CNN) カナダからキューバのリゾート地に向かっていた旅客機で27日、トイレ内で酒盛りをしていた女性客2人が大げんかとなり、同機は戦闘機の護衛のもとで離陸地に戻るという騒ぎが起きた。
事件が起きたのはトロント発キューバのバラデロ行きサンウイング航空656便。サンウイングはいわゆる格安航空会社(LCC)だが、シャンパンの機内サービスを「売り」にしている。
だが女性客2人はシャンパン1杯では飲み足りなかったらしい。同航空によれば、2人は空港の免税店で買った酒を機内のトイレに持ち込んで飲んだうえ、タバコに火をつけたとみられるという。
このため、トイレの煙探知器が作動。それまで気持ちよく酔っぱらっていたはずの2人は殴り合いのけんかを始めた。
また2人は機内で事件を起こすと言い出した。乗務員らは「この2人の状態」から実際に事件を起こすのは不可能だと思ったものの、脅迫が行われた場合の規則に従い、656便は離陸地のトロントへと逆戻り。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はCF-18戦闘機2機を発進させて同便の護衛に付けた。
警察によれば女性2人は起訴され、28日に保釈が認められた。だが公判が開かれる9月末まで、互いに会わないことと酒を飲まないこと、空港には近づかないことを裁判所から命じられたという。