ロシアとウクライナのビール消費減少、経済制裁などの影響

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写真=カールスバーグ・グループ

写真=カールスバーグ・グループ

ロンドン(CNNMoney) デンマークのビール大手カールスバーグは21日までに、ウクライナ危機を受けた欧米諸国のロシアに対する経済制裁発動の影響などで同国のビール市場が冷え込み、今年上半期の需要量は最大7%落ち込んだと報告した。

今後のロシア経済への不安感や低い経済成長率、6月の悪天候などが背景要因となっている。

同社はロシアでのビール販売最大手で、「バルティカ」などの地域ブランドが人気を得ている。それだけに同社の収益の多少はロシア市場での販売実績に大きく頼っている。20日には今年の収益の見通しについて、ウクライナ危機の影響で低下すると予測した。

ウクライナのビール市場についても、今年上半期の需要は10%後退したと報告した。

経済制裁を受けロシア中央銀行はインフレ率の上昇を抑えるため金利引き上げに追い込まれている。同国政府が経済制裁に対する報復措置として欧米諸国に打ち出した食料品などの輸入禁止は物価をさらに押し上げる要因になる可能性がある。

一方、オランダのビール大手ハイネケンは、ロシアの国内市場の低迷による同社の全般的な業績への影響は今年これまでほとんど見られないと報告した。ただ、今後の経済情勢は不透明になっているとして今年下半期での同社グループの収益や販売の伸びは大きく望めないと分析している。

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