パリ航空ショー開幕へ、5つの注目ポイント
(CNN) 世界最大規模で最も長い歴史を持つ航空産業の展示会、パリ航空ショーが15日から21日まで、パリ郊外のルブルジェで開催される。今回予想される傾向を5つのポイントにまとめた。
アジアの需要増大
航空ネットワークと経済成長の間には深いかかわりがある。アジアの新興国、特に中間所得層の拡大が目立つ国で航空機の需要が伸びるのは当然のことといえるだろう。
世界の航空産業の成長の中でアジアが占める割合は、2034年までに3分の2に達する見通しだ。航空ショーでも、アジアの航空会社からの盛んな発注が期待される。
アジア市場への進出を続ける欧米のメーカーは今後、機体の整備や修理、点検といったサポートの拠点を現地に展開する必要がありそうだ。
一方でアジア諸国の課題となっているのは、空港の整備が人口増加に追いついていないこと。人口当たりの空港の数は、欧米をはるかに下回っているのが現状だ。
アジアの発展は、機体の供給よりむしろ空港の増設にかかっているともいえる。この点は、航空ショーの主要テーマのひとつとなるだろう。