世界同時株安にストップ、中国市場も反発
香港(CNNMoney) 27日の世界の株式市場は、前日の米株式市場の反騰や各国の金融政策担当者の景気刺激重視の発言を受けて値上がりした。
中国では、6営業日ぶりに反発した。上海株式市場の終値は前日比5.3%高、深セン市場も3.3%高となった。上海市場では過去5日間で20%以上続落していた。
日経平均も前日比1.1%高となり、香港やオーストラリア、韓国市場も株価が上昇した。欧州の主要市場の株価も上昇し、英FTSE100やドイツ株式指数(DAX)は終値で前日比3%以上の伸びを示した。
米国では、ニューヨーク株式市場のダウ工業株平均が取引終了直前に急騰し、前日比約2%高をつけた。ダウ平均は前日、2008年の金融危機以後最大の上げ幅を記録した。
今週、世界同時株安を招いた要因には、中国経済の失速の懸念の広がりのほか、米連邦準備制度(FRB)による利上げ観測や原油価格の下落があった。
これに対応し、中国人民銀行(中央銀行)は利下げなど景気刺激策を発表。米利上げ時期については、ニューヨーク連銀総裁が現時点での実施の「必然性が低下した」と発言した。さらに欧州中央銀行(ECB)も、中国経済の減速の影響を打ち消すために必要であれば景気刺激策を拡大するとの意向を示した。
原油相場も27日に反騰。値上がり幅は8%を超え、1バレル=41ドル台を回復した。