セレブのインスタ投稿にブランド名タグ、それは広告?
ニューヨーク(CNNMoney) 米財務長官スティーブ・ムニューシン氏の妻で女優のルイーズ・リントン氏のインスタグラムへの投稿が「炎上」した一件で、世間の反感を買う理由の1つとなったのが、エルメスやトム・フォードなどの高級ブランドのタグを付けていたことだった。
この騒ぎからは、インスタグラムにおけるもっと重要な問題も見えてくる。それはどう見ても広告なのに、広告と明示されていない投稿の多さだ。
インスタグラムは対処を急いでいる。セレブやインフルエンサー(一般ユーザーに強い影響力のある人々)が特定の製品を勧めている、もしくは勧めていると思われる場合、それが広告なのかどうかの透明性を確保する取り組みだ。
スポンサーがいるのに広告であることを示す表示がついていない投稿は、米連邦取引委員会(FTC)のガイドライン違反と見なされる可能性がある。
インスタグラムは今年6月、「報酬パートナーシップ付き」機能を導入した。これは投稿に、広告であることを示す表示をつけられる機能で、現時点では一部の企業パートナーやクリエーターしか使えない。
インスタグラムの広報によれば、今後は幅広く使えるようにしていく計画だという。
スポンサーから報酬を得ている有名人のインスタグラム投稿はよく見られる。例えばカーダシアン姉妹はソーシャルメディアでの膨大な数のフォロワーに向けてブランドの宣伝を行っていることで有名だ。
4月、FTCはインスタグラムのインフルエンサーらに対し、「ソーシャルメディアを通じて製品を宣伝もしくは推薦する場合には、はっきりと目立つようにブランドとの関係を示す」必要があるとする書簡を90通以上送った。