「時速480キロ」のスーパーカーお披露目 ドバイ
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに拠点を置く自動車会社デベルは17日までに、ドバイで開催された国際モーターショーで、スーパーカー「デベル・シックスティーン」の試作版を披露した。試験走行を開始すれば最高速度は時速300マイル(約482キロ)に到達するとされている。
時速300マイルは世界最高速車の称号をゆうに獲得できる速度。デベルの主張が真実と判明すれば、「ブガッティ・ベイロン」が2005年に登場したとき以来の大きな飛躍となる可能性がある。
同車に関する懐疑的な見方の多くは、5000馬力とも報じられているそのエンジンを巡るものだ。今年11月時点で時速277.9マイル(約447キロ)の世界最高記録を保有しているスウェーデンの自動車メーカー、ケーニグセグの「アゲーラRS」のエンジンは1360馬力となっている。
ただ、デベルの下請け企業スティーヴ・モリス・エンジン(SME)のおかげで、同車を巡るデベルの主張が単なる希望的観測ではないことの証拠が提示されている。
米ミシガン州に拠点を置くSMEは3日、同車に搭載される12.3リッターの巨大なV16クワッドターボエンジンが動力計上で5007馬力を出していることを示すものとする動画を公開した。ただ、これが路上でどのように機能するのかは依然不明。
デベル社の開発者はCNNの取材に、同車について、試験も含め「1年から1年半のうちに」完成するとみていると述べた。そのうえで、タイヤをめぐる疑問点がまだ残っていると付け加え、適正なタイヤを同車に装着すれば300マイルの壁は「越えられるはず」としている。