量産車部品を3Dプリンターで製造へ 独フォルクスワーゲン

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フォルクスワーゲンはシフトレバーのノブなどに3Dプリンターの技術を使う/Courtesy Volkswagon

フォルクスワーゲンはシフトレバーのノブなどに3Dプリンターの技術を使う/Courtesy Volkswagon

ロンドン(CNNMoney) ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは11日、量産車の部品製造に3Dプリンターを使う計画を発表した。

米HPの金属印刷技術を使い、シフトレバーのノブや車両後部の文字など一部の部品を製造する。また、2~3年以内には同技術で構造部分のパーツの大量生産にも踏み切りたいとの考えも示す。

これまで3Dプリンターの技術は自動車産業でも使われていたが、試作品作りなどにとどまっていた。

同社の技術計画開発部門のトップは、車両全体を3Dプリンターで作る時代はすぐには到来しないとしながらも、同技術を使った部品の数と大きさは急拡大すると指摘。「大きな利点は、最初に製造用のツールを作らなくても、多くのパーツの製造が可能となる点だ」と強調する。

フォルクスワーゲンは現在90台の3Dプリンターを所有し、希少な部品の製造に利用している。だが、将来的にはピストンのような高い圧力のかかるパーツも3Dプリント技術で製造可能になると目論む。

HPのディオン・ワイズラー最高経営責任者(CEO)は「自動車やその他の工業、医療の分野だけで毎年数十億の金属部品が製造されている」と述べ、新しい金属印刷のサービスの影響が自動車部品にとどまらないとの展望を示している。

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