最先端の新紙幣に誤植、4億枚刷っちゃった オーストラリア
(CNN) 偽造防止策を強化した革新的な次世代の紙幣――という触れ込みで登場したオーストラリアの新しい50ドル紙幣。ところが印刷された文字の中に誤植があることが分かった。
昨年10月から流通が始まった新50ドル紙幣は、飛んでいるように見える白鳥や、ホログラフィーを使った50の文字といった偽造防止技術を駆使している。
中央銀行に当たるオーストラリア準備銀行によると、これまでに約4億枚が印刷され、そのうち4600万枚(23億米ドル相当)が流通しているという。
ところがこの紙幣に印刷された小さな文字の中に、スペルミスが見つかった。よく見ると、「RESPONSIBILITY」という単語の「I」が1つ欠けて「RESPONSIBILTY」になっている。
オーストラリアのラジオ局トリプルMは9日、この部分を拡大した写真をインスタグラムに投稿した。
問題の文字は、同国初の女性議員、エディス・コーワンの肖像画の近くに印刷されているが、あまりに小さく肉眼で見分けるのは難しい。
準備銀行がスペルミスに気付いたのは昨年12月。今年半ばごろから始まる次の印刷では修正する予定だという。
誤植が指摘された紙幣は法定通貨であり、通常通りに使用できると準備銀行は強調。今後は再発防止のための対策を講じるとしている。
準備銀行は新しい5ドル紙幣と10ドル紙幣も発行済みで、年内には20ドル紙幣の登場が予定されている。